こんにちは、しゅうく(@syuukuETF)です。
「お経」って怖いとか暗いってイメージがありませんか?
管理人の前職は社員の平均年齢が高かったため、お通夜や告別式に参列することが比較的多かったです(多い時で週に3回参列したことも)
社員自身が亡くなることもありましたが、社員の親族の方が亡くなるケースがほとんどでした。
その場合、福利厚生の一環である弔慰金を香典としてお渡しするため、管理人も業務としてお通夜や告別式に参列する必要がありました。
とはいえ近年は家族葬がほぼ100%近くになり、参列する機会は目に見えて減ってます
お通夜でも告別式でも必ず聞くことになる、お坊さんによる読経。
年間10件程度参列するうちに、お坊さんによって「このお坊さんヘタだな」とか「このお坊さんの声は心地いいな」など、画一的ではないキャラ立ちがあることに気付きました。
さらに、お経にはとあるジャンルの音楽に共通した部分がある…いやむしろそのものではないか!ということにも気付きました。
トランスミュージックとは?
リズムやフレーズを繰り返し反復することで成り立った楽曲により、リスナーをトランス状態に導く、そのものズバリな名称の音楽ジャンルであるトランスミュージック。
石野卓球と野田務による名著「テクノボン」によると、トランスの代表的なアーティストとしてOrbitalとHardfloorが挙げられてます。
管理人もこの2アーティストは死ぬほど聴いてたね
繰り返しお経を聴くことにより、お経には「リズムやフレーズを繰り返し反復する」トランスミュージックを聴いてる時と似た作用が働くことがわかってきました。
さらにお経を聴いてトランス状態になるためには、以下のことが大きく影響することもわかってきました。
- いい声
- いいリズム
- いい抑揚
抑揚:文章・音声などで、調子を上げ下げすること。その高低・起伏。
特に「いい声」は絶対条件で、これがダメだと全てダメになります。
体感的に、いい声のお坊さんの割合は1割ぐらい
逆にいい声のお坊さんだと、「もっと!もっと詠んで!」となります。
盛り過ぎじゃない?
ムッ
じゃあ以下にいい声の読経を紹介していくよ
いい声だとお経は音楽になる
東大寺お水取りの声明
前述のような、仕事上参列するお通夜や告別式の場合、やってくるお坊さんは基本的に1人です。
つまり、読経の最初から最後までボーカルのソロパートです。
しかしこの動画で展開される読経は、ソロパートだけでなく、大人数のお坊さんによるユニゾンも構成上とても重要なパートを占めています。
ユニゾン:音楽で、同じ高さの音。また、そのような音や旋律を、複数の声や楽器で奏すること。
言ってみれば、なんとか48でよくある、「ソロパートをとるセンター」「ユニゾンであるその他大勢」だと捉えることができます。
何人いようと「ハモリがない」状態のことですね。
なんで「なんとか48」はあんなに人数いてハモらないの?
コラっ
そう考えると、読経にもハモリはないので、ミニマルなトランス状態を作りやすい音楽だと言えますね。
ハモるお経があったら笑っちゃいそうね
ミニマル:「できるかぎりわずかの」「可能な限り少ない」を意味する形容詞で、端的に言うと「最小限であるさま」を指す。
永平寺の般若心経 回向
さきほどの「東大寺お水取りの声明」は、結構ドラマチックな展開があったりもしましたが、こちらの「永平寺の般若心経 回向」は徹底してミニマル。
その代わり、シンバル(鐘)や四つ打ちのキック(バスドラム)のような音が入っており、リズム感が強調されています。
四つ打ち:主にダンス・ミュージックにおいてバスドラムにより等間隔に打ち鳴らされるリズムのことを指す。
その影響で、よりトランスミュージックとしての機能性が増幅されています。
そして「東大寺お水取りの声明」「永平寺の般若心経 回向」両方とも、境内での読経のためナチュラルなリバーブがかかっており、とても心地いい空間を感じることができます。
リバーブ:音に残響音や反射音を加えることで、空間的な深みや広がり感を出すエフェクト
Heart Sutra Live Looping Remix
ここで、ちょっと異色のお経をご紹介します。
ヒューマンビートボックス(Humanbeatbox)という手法を使い、ボーカル以外のリズムやシンセ部分も全て声で作っています。
ヒューマンビートボックス(Humanbeatbox):人間の発話器官を使ってビートボックス(ドラムマシン)のように音楽を創りだす音楽表現の形態の一つである。
ドラムやベースから始まり、シンセを数種類重ねたトラックを全て1人の声でリアルタイムに生成。
完成したトラックをループさせ、ボーカル(お経)を乗せていくスタイルです。
アイデアもすごいですが、音色(声)がいいため、どのパートも当然いい音だけで構成されることになり、必然的に「いい曲」になっています。
特にベース部分の音がすごいっ
ちゃんと盛り上がりのためのブレイクも入れてるあたり、わかってるなー感があって笑っちゃいます。
ブレイク:演奏中に意図的に音楽を止めることによって生まれた音の空白部分のこと
Kanho Yakushiji – Japaneze Zen Music
これまで述べてきたことを、いろいろと崩壊してくださる動画。
- イントロあり
- バックトラックあり
- ハモリあり
- コーラスあり
薬師寺寛邦さんという、ちゃんとした僧侶の方。
さきほどの声だけでトラックを作る手法と違い、しっかりとピアノ、ドラム、ベース、ギターなどで作られたトラックにお経を乗せるスタイル。
あろうことかお経をハモらせ、美しい多重コーラスも施すという常識破りっぷり。
ハモるお経があったら笑っちゃいそうとまで言ったわたしの立場は!?
大人気のミュージシャンでもあるらしく、ライブツアーも実施されてるとのこと。
ハモリやコーラス聴いてると山下達郎かと思っちゃうよ
ここまでくると「トランス」ではくくれなくなりますが、音楽としてこれだけクオリティが高いと、もう笑うしかないですね。
音源も販売されてます笑。
最後に ~Born Slippy~
ここまでいろいろと聴いてきて、思い出したミュージシャンがいます。
それがかの有名なUnderworld(アンダーワールド)です。
Karl Hyde(カール・ハイド )の一本調子でありながら高揚感を煽るボーカルスタイルがまるでお経のようで、バンドとして独特でありながらも爆発的に売れた大きな理由のひとつになってるんじゃないかなと思います。
いつ聴いても煽られるわねー
生で聴いてみたい曲のひとつだわ
お経は「怖い」かもしれないし、「暗い」のかもしれません。
でも聴く場所やタイミングによっては、心に染み入る「忘れられない音楽」になりうると思います。
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